田口隆祐が明かすライガー戦初勝利の舞台裏「試合後の控え室」【新日本プロレス・2020年6月】

新日本プロレス・田口隆祐選手が獣神サンダーライガー戦初勝利について語りました。

新型コロナウイルスの影響により全大会中止が発表されたベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27

今年もエントリーが予想されていた田口隆祐選手にとって、BOSJは新日本プロレスを目指し始めたキッカケである特別な大会。

2012年にはBOSJ初優勝という夢を叶えた田口隆祐選手が、2004年の自身2度目のBOSJ11で獣神サンダーライガーさんからシングル初勝利を上げた試合について語りました。

―全敗とはいえ、実りの大きいリーグ戦だったと。翌年のリーグ戦では、ライガーさんに45秒で勝利した一戦がありました。
田口 勝ったのも印象に残ってるんですけど、試合後の控え室の方が自分のなかでは…。
―控室でなにかあったんですか?
田口 3カウントを奪った直後に、頭を指差して”作戦勝ちだよ”みたいなアピールをしたんですよ。そうしたら、それをライガーさんが目にしていたみたいで、控室に戻ったあとに”そんなアピールなんてしなくていいんだ。オマエの実力で勝ったんだ。堂々とアピールしろ!”って、さっきまで対戦していた相手に言われまして(苦笑)。
―勝った相手から試合後に怒られたことの方が思い出深いと(笑)。
田口 勝ったことより、そっちの方が残ってます。(畏怖するように)アァ…と思いましたよね(笑)。(引用:週刊プロレス No. 2067)

せっかくライガーさんからシングル初勝利を上げた直後にもかかわらず、当のライガーさんに怒られて縮こまっていた光景が目に浮かびますね。

そんな出来事から16年後、今年の獣神サンダーライガー引退試合Ⅰで田口隆祐選手は堂々とライガーさんに引導を渡しました。

田口「ライガーさんの引退の大事な一つ目をやらせていただきまして、ま、引退するのはまだまだもったいないと思いますけれども、今日試合をしてみまして、やっぱり、あっさりと勝ってしまいましたんで、仕方がないことなんだなと思います。私はまだまだ現役を続けていきますので、汗はかきましたけれども、汁は漏らさずに済みましたので、汁を漏らさせてからでしょうね。汗止まりでしたんで。ライガーさんの引退は本当に残念ではありましたけどね、お疲れ様でした。あとは新日本プロレス・ジュニア、世界のジュニアをですね、新日本プロレスが引っ張っていきますので。僕が先頭ではないですけどね。新日本ジュニアが引っ張っていきます」(引用:新日本プロレス公式サイト

田口隆祐選手が翌日に引退を控える大先輩に対してあっさりと勝ってしまいましたんで(引退も)仕方がないことなんだなと話した理由は、若手時代に言われたオマエの実力で勝ったんだから堂々としろ!という言葉が脳裏をよぎったからだったのかもしれない。

こうした物語が時を経てつながっていくのもプロレスの魅力。

このままBOSJ27が中止になるのか、それとも延期になるのかはまだ分かりませんが、今年も新たな物語が生まれる舞台・BOSJが無事に開催されることを願っています。

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