田口隆祐がヨシタツを見捨てないのは同期だからだけじゃない【新日本プロレス・2017年4月】

新日本プロレス 2017.4.25 Road to レスリングどんたく2017 大阪市中央体育館・サブアリーナ大会の田口隆祐選手とヨシタツ選手の掛け合いをご紹介。

昨日のバックステージは真面目な雰囲気。

棚橋「ヨシ、ヨシ、監督の言うこと、ちゃんと聞けよ
田口「聞いてもらわないと困るんだよ。(お前を)メインイベンターに育てるんだから。(そのために)一つ聞いてもらうよ。過去の栄光、成功は捨ててくれ。首を折って、もうお前の人生は1回終わってんだ。今までの、過去の栄光にすがっていつまでもやってもらっちゃ、困るんだよ。過去に生きてるんじゃないんだ。今を生きてるんだ。未来を生きるんだ。過去はいらない。捨ててくれ
ヨシタツ「過去なんかにすがってねえよ。何だ、それは?なんだお前、同期のくせに偉そうに
田口「1から、いやゼロから……
棚橋「チャント監督の言うこと聞いた方がいいよ。俺、監督の方が後輩だけど、ちゃんとエネルギーもらって、トップに絡んでいくから。ゼロから始めようぜ
ヨシタツ「棚橋さん、あんただっていま、そんなこと言える状態じゃないでしょ
田口「みんなちゃんと指示に従ってるんだから。そっから色を付けていけば……
ヨシタツ「ほっといてくれよ
田口「一晩考えろ」(引用:新日本プロレス公式サイトより)

同期の中邑真輔選手の「未来は俺が創る!」という言葉を意識したのだろうか?

ただこのコメントに関して、ひとつ思うところがあります。

ヨシタツ選手は同期のくせにと言っていますが、単純に同期だからヨシタツ選手をタグチジャパンのスタッフとして加えたわけではないと思います。

かつて田口選手は第三腰椎神経根引き抜き損傷の疑いという世界初の大怪我のため、約10ヶ月も欠場した経験があります。

そしてIWGPジュニアヘビー級、IWGPジュニアタッグ戴冠、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア優勝、プロレス大賞ベストバウト受賞といった輝かしい経歴があるにも関わらず、今現在の田口選手のファイトスタイルに辿り着きました。

首の骨折から復帰を果たしたが煮え切らないヨシタツ選手を、田口選手も他人事としては考えられないからこそ、タグチジャパンに加入させて何かキッカケを掴んで欲しいと願っているのではないでしょうか。

かつてはクソが付くほど真面目だった田口選手も、欠場中に中邑真輔選手のコメントを読んで、KUSHIDA選手にハッパをかけられ、エル・デスペラード選手に尻を蹴られて、自分の新しい道に気付きました。

今度は自分がハッパをかけることで、ヨシタツ選手にもまだ見せていない何かに気付いてもらいたい、そんな思いが田口選手の心のどこかにあるのではないかと思います。

そんな事を考えつつ、タグチジャパンとヨシタツ選手の今後にアンテナを張り巡らせていきたい。

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