鈴木みのる「血と汗と涙の上にできあがったのが新日本プロレスじゃねぇのか?」→「 俺の知ってる新日本プロレスは今も昔もゴミとクズとバカばっかりだ!」【2011.12.7~24】

新日本プロレス・振り返りNo.117

今回は2011年12月7日~24日の鈴木みのる選手!

2011.12.7

2011年12月4日、棚橋弘至選手はIWGPヘビー級王座10度目の防衛に成功。

試合後に鈴木みのるから1月4日東京ドーム!すべてを懸けて俺と闘え!と挑戦表明を受けると、棚橋弘至選手は誰が来ようと新日本プロレスは俺が守ります!と受諾。

関連:棚橋弘至V10達成「永田選手みたいな存在が新日本にいてくれて俺はうれしいです」【2011.12.4・V11への道】

そして7日、記者会見で正式にタイトルマッチが発表されました。

鈴木みのる「え〜、1月4日、東京ドーム新日本創設40周年記念大会ということで、40年前に二人の男が闘って、それがストロングスタイルと言われるようになって新日本プロレスは始まったわけだけど、その頃、道場に“鬼”って呼ばれている男がいて、その鬼から俺は生まれました。その後、この家を飛び出して、当時、“神様”と呼ばれた男と出会って、その男の手によって俺は育てられました。言うなれば俺は鬼から生まれて、神の手によって育った男だと思っているから。だから、創立40周年、記念すべき大会で、新日本プロレスのベルトを持つのはこの俺こそが相応しいと思っている。(引用:新日本プロレス公式サイト

新日本プロレスの原点である神(=カール・ゴッチさん)と鬼(=山本小鉄さん)に育てられた自分こそIWGPヘビー級王座のベルトが相応しいと語りました。

2011.12.11

こうして2012年1月4日・レッスルキングダム6・東京ドーム大会に向けた前哨戦がスタート。

これまで鈴木軍のボスとして非道なファイトを繰り返してきた鈴木みのる選手でしたが、ドームに向けた前哨戦では鈴木軍らしからぬ言動を見せるようになりました。

鈴木「オイ、棚橋! 棚橋!オマエは過去から目を背けてるだけだ!テメーはそいつらの上に、そいつら踏んづけて立ってることすら気付いてねぇんだよ。そんなヤツがチャンピオンでいいのか?新日本こそ、血と汗と涙の上にできあがったのが、新日本プロレスじゃねぇのか?俺の知ってる新日本はそうだぞ。新日本プロレスっていう名前、あのライオンマーク。笑ってるとは思えねぇぞ。逆に俺が新日本に来たことによって、あのマークと新日本プロレスという名前、腹の底から笑ってるような気がする。これはIWGP(ヘビー級)選手権、棚橋の連続防衛記録のかかった試合じゃないんだ。俺の侵略だなんだ、そんなのどうでもいいんだ。違うぞ。平成24年の“新日本プロレス”と“ストロングスタイル”の闘いだ」(引用:新日本プロレス公式サイト

ストロングスタイルの呪縛から解き放たれて新時代に突入しようとする新日本プロレス&棚橋弘至選手を完全否定。

2011.12.14

東京ドーム大会まで残り3週間。

前哨戦を正々堂々と闘う鈴木みのる選手が、王者・棚橋弘至選手と健闘を誓い合いました。

鈴木「オイ、棚橋。ちょっと聞いてくれ。俺はよ、昭和最後の年、昭和63年の6月に、このリングでデビューした。このリングで生まれたんだ。それは紛れもない事実だ。(※ファンの野次に対し)そうだ、ちょっとしか(新日本に)いなかった。ああ、(いたのは)9ヶ月だ(キッパリ)。そのあとUWF、藤原組、そしてパンクラス、総合格闘技、俺なりのやり方で、子供のころ憧れたストロングスタイルをやってきたつもりだ。そしていま!ここにいるんだ(※大拍手)。1月4日の東京ドーム、オマエの新記録とか、そんなこと関係ねぇぞ。これは、オマエが『呪い』とか『呪縛』とか言ってる古い新日本……、そうだ。新日本の歴史と歴史の勝負だ。な?どっちがつえぇか?東京ドームで……勝負だ!!
これに対して棚橋は「アンタの言う歴史から俺は逃げない!そして、アンタからも逃げない。そして!ストロングスタイルからも逃げない!!アンタのすべてを飲み込んで、そして勝つからな!!」と大声で返答。即座に鈴木が「やってみろ、オイ!!」と叫び、両者はさらに激しく睨み合った。(引用:新日本プロレス公式サイト

鈴木みのる選手の変貌ぶりに対して、タイチ選手はボス、俺には考えてることがわかんねぇ……と困惑。

鈴木みのる選手の目にはIWGPヘビー級王座、そして棚橋弘至選手しか目に入ってない様子。

鈴木軍はどうなってしまうのか…?

2011.12.24

年末の後楽園ホール2連戦の最終日。

メインイベントはもちろん棚橋弘至選手と鈴木みのる選手の前哨戦。

試合後に二人は握手を交わすが、やはり鈴木みのる選手は鈴木みのる選手でした。

試合後、鈴木がマイクを掴み、「東京ドームまであとわずか。棚橋、俺がどんな思いでここまで来たか?どんな気持ちか?伝わったはずだ!」と棚橋に話しかける。そして、「40周年の記念にふさわしい闘いしよう!」と言って棚橋に握手を求めた。
これに対して棚橋は、「鈴木!いや、鈴木選手。アンタの全部を俺は受け止めて、ドームで、全力で、やり合いましょう!」と返答。鈴木とガッチリ握手をかわした。
ところが、突然、鈴木が舌を出して笑いだし、スリーパーホールドで不意打ち。ゴングが激しく乱打される中、タイチとTAKAみちのくも乱入し、高山と一緒になって真壁と若手たちを蹴散らす。そして鈴木が、棚橋をゴッチ式パイルドライバーで公開処刑!
場内が騒然とする中、鈴木は「アーハッハハハハ!!バ〜〜カ!!」と憎々しく高笑い。そして、「この団体の歴史とかよ、ストロングスタイルとかよ、俺に関係あるけー! 俺の知ってる新日本プロレスは、今も昔もゴミとクズとバカばっかりだ〜!!オマエに教えといてやるよ。俺、知り合いにさ、“鬼”とか“神”なんていねぇんだよ。バッカじゃねぇの」と悪態をつき、ブーイングを浴びる。
続いて鈴木は、「1月4日東京ドーム、俺たち鈴木軍が占拠する!そして、来年2012年、新日本プロレスは、鈴木軍を中心に回って行く!!以上!!」と宣言。さらに、「ブーブー、ブーブー、うるせぇよ、このブタヤロー!ブタ!うるせぇんだよ、オメェらよ!オイ、ブタども、テメェらにクリスマスプレゼントだ!ここに横たわってる“肉の塊”、オメェらブタのエサだ、バ〜〜カ!!メリ〜クリスマ〜ス!ハッハッハッハ!」とファンに暴言を吐き、意気揚々と退場した。(引用:新日本プロレス公式サイト

前哨戦を通して棚橋弘至選手を騙しきった鈴木みのる選手が、必殺のゴッチ式パイルドライバーで完全KO!

前哨戦は鈴木みのる選手に軍配。

世界一性格の悪い男の掌で転がされた棚橋弘至選手は、東京ドームの大舞台で最多連続防衛記録(当時)を更新できるのか?

関連:新日本プロレス振り返りまとめ(2007.6~)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA