新日本プロレス・2017年11月5日・POWER STRUGGLE・大阪大会でIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する飯伏幸太選手について。
ここ最近、飯伏幸太選手を巡って「自分」という言葉がよく目につく。
IWGPインターコンチネンタル王者の棚橋弘至選手は…
そしてケニー・オメガ選手は…
ケニー・オメガ「『G1』のすべてが終わってからイブシは俺の前に現れたんだぞ? だから、あの瞬間に俺が思ったことは……『ああ、イブシっぽいな』と」
スマホサイトでインタビュー(最終回)を更新中!https://t.co/SerHkoD2II #njpw #njpst pic.twitter.com/UTtQNtFFEw— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2017年10月25日
飯伏幸太選手に関わる人物から「自分だけ楽しい」や「自分勝手」という言葉が出てくる。
だが本来、飯伏幸太選手のプロレス観は決してそうではない。
あくまで「一番大切なのはお客さんに喜んでいただくこと」というのが飯伏幸太選手の考え。
リングに上がって、プロレスを見せて、自分のやりたいことも相手のやりたいことも出し切って、お客さんを喜ばせる。
飯伏幸太選手らしいプロレス観だが、むしろそれこそが「自分だけ楽しい」や「自分勝手」という言葉が出てくる原因なのかもしれない。
飯伏幸太選手の試合が面白いのは誰もが分かっているし、試合を見てしまえばこうした議論を忘れてしまうくらい夢中になってしまうのも事実。
だがそこにとどまっていては、これまでの飯伏幸太選手のまま。
目の前の試合でお客さんを喜ばせる、楽しませる。
それ以上のことを期待しているからこそ、棚橋弘至選手もケニー・オメガ選手も、「自分」のプロレスを続ける飯伏幸太選手に対して、メッセージを送っているのだと思います。
2004年に飯伏幸太選手がライオンズロードで新日本プロレスに初参戦してから、不定期参戦ながらもそろそろ13年以上が経つ。
新日本プロレス内外にいくらでも「点」はあるのに「線」に結び付けられていない現状を思うと、目の前の試合で喜ばせようとする飯伏幸太選手を「自分だけ楽しい」や「自分勝手」と呼ぶのも理解できる気がする。
様々な方法で新日本プロレスを盛り上げようとする棚橋弘至選手とケニー・オメガ選手なら、なおさらそう思うだろう。
「自分」とはその人自身という意味。
飯伏幸太選手は試合でお客さんを喜ばせる「自分」をこれからも貫くのか、それとも棚橋弘至選手のプロレスを吸収してを新化させていくことが出来るのか。
いずれしても、タイトルマッチまでの残り11日間、棚橋弘至選手の言葉でいえば「飯伏の覚悟」を感じられるシリーズにしてもらいたいと思います。